理事長所信

第38代 理事長 山田 愛 ごあいさつ

公益社団法人だて青年会議所
第38代 理事長 山田 愛

All you need is passion
〜情熱から拡げる和〜

はじめに

だて青年会議所創立の心に「JCの旗の下に参加した我々青年は、常に互いに高め合い、友情を深めることに心し、英知と不断の情熱をもって、ふるさと伊達の未来を創造するため、すべての障害を越えて絶ゆまず行動する。」とあります。

2007年、当時28歳だった私は自分の住むまちの事もよくわからないまま青年会議所への入会を決めました。それから今日まで多くの先輩や地域の方々、そして何よりかけがえのない仲間との出会いがあり、その中で地域に対する熱い思いや常に自らを高めようとする仲間の志に触れ、私も徐々に青年会議所の活動に熱意を傾けるようになりました。単年度制だからこそ多くの役職を経験させてもらい多くの気づきや学びを得ることができます。それらは仕事での振る舞いや接客にも活かされ、同時に家族との時間の大切さも改めて感じるようになりました。

そして、2017年度は専務理事という立場で福島ブロック大会を主管し、改めて私達自身が行政や多くの市民に支えられているということに気づかされる機会となりました。また、地域のためにこれから何をすべきなのか、今まで以上に本気で向き合わなければならないと強く感じ、そのためにもこれまで青年会議所で培った知識や経験を活かし、素晴らしい仲間とともに地域に恩返しをしていきます。まずは一人のJAYCEEとして自らを高め、その情熱から「和」を拡げることで、愛するふるさとだての明るい未来を創造してまいります。

拡げようJCの和

全国的に課題とされている会員の減少。創立時は111名の志高い先輩諸兄によって設立された当青年会議所も年々会員数が減少傾向にあり、近年では創立時の約3分の1程度まで減少しています。青年会議所は永続的な会員拡大が必須であり、その意義は地域を支えるリーダーを一人でも多く育てることにあります。まずは、青年会議所運動に誇りと情熱をもって市民にその意義を示すことが必要であり、そのために会員同士が積極的に情報の共有を図り、青年会議所とは何か?という疑問を解消させ、さらに市民の共感を得る機会を作ります。青年会議所は意識変革団体であり、会員の拡大は青年会議所運動そのものと言えます。新たな仲間との出会いによって多くの他団体との交流・活動の幅が拡がり、それは必ず自己成長へとつながります。さらに市民から信頼され必要とされる魅力ある団体を目指すためにも、会員一人ひとりが会員拡大に対する意識を高め、共有し、行動に移してまいります。その情熱は必ず地域に拡がり、そこに新たな「和」が生まれるのです。

愛するふるさとのために

各々が自己修練に励み、一致団結してふるさとのために行動することが青年会議所運動の本分の一つであり、それは着実に将来のまちづくりにつながります。私たちの活動エリアは伊達市、国見町、桑折町の一市二町で構成されており、毎年そこに住む約8万人の市民の多くを巻き込み、官民連携の橋渡し役となって事業を構築してまいりました。私たちが率先してまちづくりに参画する市民を牽引していくためには、今後も市民に寄り添い関係団体に共感を得ながら、だて青年会議所の目指す運動を明確に示していくことが必要です。また、それぞれの地域の特色を活かしたより良い未来を創るために、今何が必要なのか、地域の人々がどのような社会を望んでいるのかを見極めることが重要です。事業を成功させることが終わりではなく、その取り組みが今後少しずつでも地域が良い変化を遂げるきっかけとならなければなりません。そのためには、地域の歴史や文化を紐解きながら、そこから新しい発想を生み出し紡いでいくことが必要です。だて地域に住む市民や関係団体と協働した市民参画型事業を展開し、共に「和」を育んでまいります。

情熱の和が拡がるひとづくり

子供が成長していく過程で家庭環境はとても大切です。しかし子育ては親だけのものでなく、子供は家庭の中だけで育つわけでもありません。地域との関わり合いの中で地域の大人に見守られながら成長していくのです。だての未来を担う子供達にふるさとを愛せる自信あふれる大人になってもらいたい、そのためにも親世代である私たち地域の大人も共に成長していかなければなりません。私たち青年会議所もだて地域の市民とともに、一人の大人として一人のJAYCEEとしてしっかりとした背中を魅せていくことが重要だと考えています。幼い子供は「これをやって」だけでは伝わりません。何を、いつ、どのように、いつまでにやるのかを正確に伝えなければならないのです。これは考え方や受け取り方が違う社会の中でも同じことが言えます。市民を先導する地域のオピニオンリーダーとして、誰でも分かりやすい言葉で出来るだけ具体的に示すことが重要です。また地域の子供達に幼い頃からまちづくりに触れる機会を提供するとともに、多様な考えを持った組織である青年会議所だからこそ常に新しいものを掛け合わせながら進化発展していく事業を目指してまいります。そして子供達はいつの時代も輝いていなければなりません。そんな未来を明るく照らしてくれる子供達の健やかな成長を考えた、情熱の「和」が拡がる青少年育成事業を展開してまいります。

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